夕方になると足がむくむことが多くあります。また、たまに朝起きたときに、顔がむくんでいることもあります。
むくみの原因は様々ありますが、危険な病気のサインのケースもあるそうです。
1つめは、不要になった血液中の水分である間質液が増加し、細胞と細胞の間にたまるためである。間質液が増加するのは、血行不良が原因です。
血液は心臓から動脈を通って脚まで送られ、静脈を通って再び心臓に戻ります。心臓に血液を戻す力が不足していると、血液や血液中の水分が適切に循環しなくなります。そうすると、血液中の水分が皮膚と皮下脂肪にたまり、むくみが起こるという仕組みです。
また、筋肉が収縮して筋肉内の血液を押し出す働きが弱い場合は、血液が滞りがちになり、むくみが起きやすくなります。むくむ場所でも特に脚がむくみやすいのは、心臓から遠いことと、重力に逆らって心臓に血液を戻す必要があるためです。
2つめは、血管のそばにあるリンパ管の中のリンパ液の流れが滞るためです。
体内の老廃物を回収・排出する液体の流れが滞ると、行き場のなくなった水分がむくみとして現れるのです。
リンパ液は体内の老廃物を回収、排出したり、病原体やウイルスに抵抗したりする働きをします。リンパ液が回収した老廃物は首や脇、ひざ裏などに存在するリンパ節でろ過される仕組みになっています。この循環がうまくいかないと、皮膚にたんぱく質や水分が出てむくみの原因になります。
などの症状がでます。
これからの健康のために「どのような人がむくみやすのか」「むくみの解消法について」を調べておくことが重要になります。
むくみが起こると、足が太く見えるだけでなく、身体がだるくなったり、肩がこったり、腰が重くなったりする症状がでます。むくみやすい人には、以下のような傾向があります。
肥満で皮下脂肪が多いと、心臓に負担がかかり、血液の循環が悪くなって水分がたまりやすくなります。
女性は男性より皮下脂肪が多く、筋肉量が少ない傾向があるため、男性と比べてむくみが出やすくなります。また、生理の1週間前あたりからは、女性ホルモンの影響で、血管が広がって尿の量が減り、水分をため込みやすくなるので、よりむくみやすくなる傾向にあります。
血液循環をスムーズにするためには、筋肉の力が必要です。筋肉量が少ない人は、血液を送る力が弱く、血液中の水分が皮膚や皮下脂肪にたまり、むくみがちになります。特に痩せ型の体形の人は、筋肉量が少ない傾向があります。
立ちっぱなしで仕事をしたり、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとったりしている人は、血液が重力によって脚にたまりがちになります。血液を心臓に戻す筋ポンプ作用が十分に働かないため、血液の循環が悪くなり、むくんでしまいます。脚がむくみやすいのも、心臓から遠い場所にあって血流が滞りやすくなるためです。
水分や塩分を摂りすぎると、血管の中の水分が増えてむくみを引き起こします。また、アルコールを摂取すると、血管が膨張し動脈の血管の壁が水分を通しやすくなります。そうすると、血管の壁の穴から水分が出て、むくみが起こります。
水分の摂り過ぎもむくみの原因になりますが、水分不足もむくみにつながります。水分を十分に摂っていないと静脈の血行が悪くなり、動脈から血管の外に出た水分を静脈が吸収できなくなるため、それにより、皮膚と皮下組織内に水がたまり、むくみが起こります。
精神的なストレスがたまると自律神経が乱れ、血行が悪くなります。また、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが筋肉を弱らせるため、血液の流れを悪くする一因となり、むくみが現れます。